2006年11月27日

 『ある軍国少年の軌跡』

週末は熊本で九州の面々があつまって情勢を学んだり活動交流したり。
うまい焼酎と馬肉もあってもりあがりました(^_-)

勤労感謝の日は、人口11万の町で、障害者・家族が150名。
この町では関係者はじめてのデモ(パレード)。
 http://members.jcom.home.ne.jp/kurumeweb/
わたしはじつに久しぶりの「シュプレヒコール」担当。
若いお母さんたち曰く「あのなんとかコール、気持ちがよかったね」

市役所前の繁華街での「マラソンスピーチ」も4時間。
寒さがなんだ!
それぞれが自分の言葉で、障害者自立支援法の問題点と
「財政がない」をタテに、まったく手だてを考えない不誠実な市政に、
ほんと怒ってました。

そして、このスガワラヤスマサ講演の記録
『ある軍国少年の軌跡 教育のおそろしさ、すばらしさ』
が届いた。

送り主の菅原恭正さんは岩手県衣川村の小学校の教師だった。
映画「子育てごっこ」や「イーハトーブの赤い屋根」のモデルもヤスマサさんだ。

その恭正さんが15年前、脳梗塞で倒れ、右半身と言葉が不自由になった。
リハビリでかなり回復されたが、
この冊子のもとになった「平和のつどい」で90分講演された。その記録だ。

朝鮮で生まれ、陸軍航空士官学校で戦闘機乗りとなるも、敗戦で引き上げ、
以後40年間、戦後の民主教育を実践された。
講演は2つのはなし。
「私はどんな教育を受けて、天皇のために命を投げだそうと考えるような
 軍国少年に育てられていったのか」と
「そんな軍国少年だった私が、教師になってどんな教育をおこなってきたのか」
教育の「おそろしさ」と「すばらしさ」を語る。

ひとりでも多くの方に、「憲法と教育基本法を守る側」の綱を握っていただくために
この冊子をお役にたてていただければ、
とあり、
「80歳になって、こんなことでたたかっています」
と達筆で添え書きがあった。

熊本への往復は
ヤスマサさんがモデルの小説『俺は先生』(三好京三、文藝春秋、1985)
を本棚から引き出して、こころを熱くした。

人は人によって支えられていくんだね。感謝。