2007年1月1日に思ったこと

大晦日。北陸から乗り換えた上越新幹線は満員。
斜め前の青年は、大宮駅までの50分間、ずーーと任天堂のDSゲームに没頭している。
その前席の少年は「じゃがりこ」と「ポカリ」を交合に飲んでは食っていた。
中央線快速は人身事故で止まっているという。

自殺者が年3万人を越えたのは、2000年からだが、
この国は、滅びの域に入ってしまったような怖さを感じる。

明けて1日。
「国旗・国歌 企業も尊重を 御手洗ビジョン 提言発表」
の見出しに目がとまった。

経団連会長の御手洗会長は(オテアライでなくキヤノンのミタライさんね)
今後10年の将来構想「希望の国、日本」(御手洗ビジョン)を発表。
産業競争力の強化策
(ようは大企業の税金をもっと減らせ、賃上げせず、残業代も払うな!ってこと(^^;))
を求めるほか、
教育現場だけでなく企業や官公庁、スポーツイベントなど社会のさまざまな場面で
日常的に日の丸を掲げ、君が代を斉唱せよ!
(新しい教育基本法の理念に基づき、愛国心を育むのだ!)
そして、憲法9条第2項見直し
を提言したという。
大企業のトップが露骨な進軍ラッパ、、、

同じ新聞の一面の大広告にも、心臓がバクバクした。
「苛酷な時代を生きた、美しい日本人の姿を残しておきたい」
 制作総指揮 石原慎太郎
 5月12日全国ロードショー「俺は、君のためにこそ 死ににいく
特攻の母・島濱トメ役は岸惠子、
若手配役も徳重聡、窪塚洋介、筒井道隆、多部美華子と豪華だ(^^;)

信じられないことに1947教育基本法は強引に改悪されてしまった。
腹心の閣僚の辞任でぼろぼろのハズの首相は憲法「改正」に本気でアクセルを踏み込む。
アメリカだって中間選挙で「冷静さ」を示したのに、
この国にはブレーキというものはないのか、、、

ちょっと救いは、高倉健さんのインタビュー記事。
映画の魅力を教えてくれた「哀愁」で、
(ビビアン・リーのバレリーナとロバート・テイラーの青年将校の悲恋(;_;))
健さん曰く
「何度目かの観賞でこの作品は反戦の精神に支えられていることに気がついた。
 パンチを食らった気がした。男の在り方や平和の尊さをたくさん教わった」
そうだ!そうだ! えらいぞ健さん(^_-) ここに普通の人の感覚がある。

希望は、昨年の障害者自立支援法反対の闘いのなかにもある。

そういう年、
3日から駆け足で、5度目の北欧=デンマークとフィンランドを旅して来ます。
両国でそれぞれの養護学校訪問や変わりゆく作業所、
余暇というか青年たちのイブニング活動の実態をしっかりとみて、
考えてきますね。

ということで、ひとまず、今年もよろしくお願いします