2007年08月06日

 悠久の時の流れに

大きな仕事が終わった。
研究運動団体がわたしの仕事場だが、
その結成40周年の全国大会を無事終えることができた。

なかでも、「結成40周年のつどい」は、
愉快に、感動的に、決意をかためあう場となった。

会を創った人もいる。
そこに青春をかけた人もいる。
いま、そこで学びをはじめた若者もいる。

乾杯の挨拶で、創設者の一人・清水寛
(初代事務局長・二代委員長)が
初代委員長・故田中昌人の「社会(体制)の系」の
発展を強調し、
「日本と全世界の人びとの願いにこたえて、
 発達の権利と生きる権利、
 それを統一して民主主義を実現していく、
 平和のうちにいきる民主主義をつくりだすための
 研究運動団体として真価が問われる」
といった言葉が耳に残っている。

7月22日に参加した「秋元波留夫先生を偲ぶ会」で
いただいた本につぎの言葉があった。
101歳生きた秋元さんの言葉が、
「結成40周年のつどい」で感じたここと共鳴する。

 ときは流れ、
 人は変わり、
 やがてはいかなる時代も
 過去の歴史の一節にくりいれられる時がくる。

 ただ、私は信ずるのだが、
 もしある時代をつくった者たちが
 利害や形式だけの関係ではなく、
 心のふれ合いで結びついたのであれば、
 その時代は有形の業績を残すだけに終わることなく、
 無形の精神的遺産として伝統の形式に役立ちうるだろうと。

   (秋元波留夫『新未来のための回想』より)