鳥の歌 かなしく


96/11/21 23:05:17 NGI00001 鳥の歌 かなしく

チェリスト・井上頼豊(いのうえ よりとよ)さんが
ガンのため亡くなられました。83歳。
カザルスのレッスンを受けて、これぞ芸術という「鳥の歌」はもう聞くことができません。
また一人、ほんものがさってしまいました。

井上さんは桐朋学園大学でたくさん門下生を輩出する一方、
チャイコフスキー国際音楽コンクールなど内外の審査員を務め、
また、戦前からのプロレタリア音楽家同盟の活動から
戦後はうたごえ運動の理論、音楽面の指導者として大きな影響をあたえました。

奥様は仰子さん。
仰子さんのお父さんが教育学者の矢川徳光(元全障研東京支部長)さんです。
矢川さんが障害を持った孫の育ちにおもいをよせながら、
京都の与謝の海養護学校の実践に学びながら、
子どもの発達と地域の社会的発達とのかかわりあいをすじみちだてて論じた
『教育とはなにか』(新日本出版社1973)は
感動的かつ確信を深めた名著でしたが、
その「お孫」さんは、すなわち頼豊・仰子ご夫妻の子どもさん。

ご夫妻は、「みんなのねがい」などにもこころよく寄稿してくれたりしていました。
3年か4年ほど前に、新宿文化センターで
苅田雅治、長谷川陽子さんなどの門下生たちとの合同演奏会があって、
そのとき「鳥の歌」を聞いたのですが、
なんて力づよくて、なんてかなしくて、あたたかいのだろうと感動しました。

個人的には全国障害者問題研究会の30周年記念集会の幕開けを
「鳥の歌」でおねがいできないもとのかとおもっていました。

まだざわめきの消えない5000名の東京国際フォーラム
ライト落ちる
中央舞台に一筋のスポットあたる
1)カザルス「鳥の歌」(演奏 井上頼豊さん)
オープニング プログラムには 障害児の父としての井上頼豊さんのサイドストーリーと
義父・矢川徳光(故人・哲学者・元東京支部長)とのおもいで
さらには「平和を平和を」とうたう「鳥の歌」の由来が書かれている

2)開会宣言 31歳をむかえたAさん(当事者)とそのお母さん(ないしはお父さん)
「わたしと30年」のおもいで、東京大会への期待をのべ 高らかに開会宣言!
・メインのマルチメディアスクリーンには
 パソコンで入力している、H.TAROと身障亭半額など視力障害者ボランティア
 インターネットに内容を同時発信
 緞帳があがる。

CDで聞く、今夜の「鳥の歌」は、こたえます。


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