「みんなのねがい」の好評シリーズは、単行本『新版・子どもの障害と医療』
(尾崎望、出島直編、2000年、全障研出版部)になっています。
「みんなのねがい」2002年10月号では、つぎの特集(監修・尾崎望)を企画しました。
詳しい内容にはふれられていませんので、不明な点や、さらに詳しく知りたい点は
かかりつけの医療機関や医師にご相談ください。 (「みんなのねがい」編集部)



アレルギー
●増えているアレルギー
 人間には免疫があります。なんらかの異物や細菌・ウイルスのようなものが体に入ってくると、それが悪さをしないように処理してしまいます。しかし、その処理機能が自分の体を傷つける方向に働いてしまうのがアレルギーです。
 アレルギーの原因は、大きく「吸入性抗原」と「食事性抗原」に分類されます。吸入性抗原は空気中に飛んでいるもので、代表的なものは、ほこりと家ダニです。そのほか、花粉、かびなどもあります。食事性抗原は食べる物すべてです。代表的なものは、卵、牛乳、大豆です。たとえば卵や鶏肉は、にわとりのタンパク質に過敏反応を起こしてしまう人にとっては、栄養素ではなく抗原(アレルゲン)になってしまいます。
 アレルギー性の疾患やそれで苦しむ人は増えています。代表的なものとして、ぜんそく、じんましん、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、杉花粉症、そしてさまざまな薬物アレルギーや食物アレルギーなどがあげられます。

●毎日の努力でコントロールする
 アレルギーの症状をコントロールするためにはどうしたらいいでしょうか。
生活リズムを整える
 早寝、早起き。これは健康保持の基本です。睡眠をたっぷりとって、朝食もしっかり食べましょう。
体をきたえる
 自分にあった運動を、できれば毎日続けましょう。ぜんそくには水泳が良いといわれます。ほこりが立たず、呼吸筋の訓練にもなるのでよいスポーツだと思いますが、週一回だけスイミングスクールに通って、そのほかの日は運動しない日が続くようでは困ります。
食事
 食物アレルギーの場合、原因となる食材を体に入れない除去食療法が必要です。栄養素をバランスよくとる、同じ食品が続かないようにするなどの工夫が必要です。
環境整備
 
ダニやほこりは一番多いアレルゲンです。じゅうたんはできるだけとりのぞき、布製のソファー、クッション、座布団などにも気をつけてください。そうじや換気も十分に行ないましょう。
ストレス
 慢性のじんましんなどの場合心理的な要因も軽視できません。ストレスを受けやすい状況が多い現代、自分なりの解消法を考えることも大切です。
 アレルギーをコントロールするためには、日々の生活の中での継続的な努力が必要になります。医療関係者やまわりの人たちの協力も必要です。
      

葉

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