青年・成人期の発達保障2
 しなやかに したたかに
  仲間と社会に向き合って
   
    白石 恵理子 (滋賀大学) 
 
    定価 本体1500円+税  ISBN978-4-88134-514-6 C3037  2007.8.15   
表紙

目 次

 はじめに

第1章 「行動」「障害」に向き合うのではなく、障害のある仲間の人格に向き合う・・・・9
        なぜ、一人ひとりをていねいに理解することが必要なのか 
        「強度行動障害」の人の事例から  人格と発達保障

第2章 仲間理解、実践における「まるごと」と歴史・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19
        多面的に見ることで本質に近づく 
        個別性と普遍性、ちがいと同じをどれだけ行き来できるか  
        一人ひとりの歴史に学ぶ  じっくり成人期をつくっていく

第3章 「間」について考える・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・29
        自分の要求の主人公になる  表に見える要求が本当の要求とは限らない
        自分自身をつくり変え、自己復元力を発揮するために

第4章 「問題行動」の理解と実践・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・39
        「問題行動」には原因がある  発達要求のあらわれとして 
        原因が理解できなくても「わかる」ことはある 
        周囲の人間関係が分断されてしまうことが問題

第5章 職員集団を問う・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・49
        障害者自立支援法のもとで  職員集団として、語り合う〜複数のまなざしの大切さ
        自分が抱くと緊張が高まる  分断され、孤立させられかねないからこそ

第6章 職員の専門性にかかわって・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・59
       目の前の仲間に向き合う  制度の谷間におかれた困難を社会化する 
       見えないものを見ようとする
 
第7章 生活を問う・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・69
       生活を構成するのは「生活要求」と「生活実践」  
       障害の重い人にとっての自己決定とは 生活の彩りや文化について  

第8章 障害の重い人にとっての労働を考える・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・79
       全国大会の分科会論議から 「労働以外の活動」が、新たな「労働」を創り出す
       一人ひとりの価値観や目的意識をとらえて  労働とは自分自身の再生産でもある

第9章 折り合いをつける・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・89
       ねがい、やり方、価値観を認めた上で、相談して決める  
       期待と納得

第10章 豊かな余暇を考える・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・99
       人間に必要な三つの場と「余暇」 「自由」であることの意味 
       好きなこと、好きな世界があることは自己復元力になる  
       生活の中であらたな学習要求が芽生える

第11章 集団の中で自分らしく・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・109
       「労働」と「集団」にこだわって  
      集団が苦手に見えても  集団の中で自分の価値を築く

第12章 新たな連帯と共感を・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・119
       ともに育つ  本人の「自立」は、家族の「自立」でもある  
       ライフステージを越えて語り合う

補章   知的障害のある人の壮年期・高齢期を豊かに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・129
       ダウン症者の事例から  
       仲間の変化を受け止めたうえで、あらたな生活づくりを
       知的障害のある人たちの「加齢」にともなう実践課題

おわりに

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