2006.10.26イオン本社要請行動の様子   文文責・「考える会」

日時 2006年10月26日(木)午前11時から約1時間 
場所 千葉市・イオン本社ビル4階会議室 
出席 要請団=篠原「考える会」事務局長、薗部副代表など10名
    イオン=本社開発企画本部開発計画部長、関東開発部東京神奈川担当部長、
          関東開発部長ら5名
 −−=要請団の主な質問や意見  aeon★=イオン側の主な発言
 イオン本社要請行動

イオン出店計画の前提、用途地域の変更について 
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−−「駆け込み出店」は許されない。見解を聞きたい。
aeon★計画については何年も前から検討してきた。昨年5月末に「中央不動産」と合意ができた段階で(地元に)報告した。「まちづくり三法」の関係では「駆け込み出店」という意識はない。

−−用途地域変更は出店計画の大前提ではないですか?
aeon★用途地域が変更されることは出店の前提だった。

−−用途地域の変更は何年前から市側と協議してきたのか?
aeon★「用途地域は変わる」ということだった。(イオンは)土地所有者ではないので、中央不動産から土地を借りて(イオンが)出店するということです。

−−中央不動産が用途地域の変更はできるという理解だったのか?
aeon★市の基本的な計画は公表されているので、それにもとづいて判断している。

−−市のマスタープランでは「出店できない地域」となっているが。
aeon★マスタープランでは南沢地域の「大型空閑地を産業拠点にする」とうたわれている。

−−強引に用途変更したり、商店会、商工会、近隣自治会などが反対していても、「市議会で1票差で通るからいい」というのは、大企業のイオンがやっていいことなのか?
aeon★まちづくり三法については真摯に受け止めている。地元の方にもできるだけ地域に行って説明しているつもり。いろいろあっても進めていきたい。

−−真摯には受け止めているが、駆け込みではないので、出店計画を見直すことはないというのか?
aeon★そうです。建物を建てることが目標ではない。地域の方々に来店してもらうことが目標。地元の心配は理解している。それを何とか解決していく。開店したら喜んでいただけるという信念のもとに、解決策を見いだしていくというのが主旨です。


交通渋滞、環境悪化に対する不安について
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aeon★交通処理については、可能だと考えている。都市計画道路と関連して、交通処理可能と説明してきた。

−−圧倒的多数が不安におもっている。18号線だけができれば問題が起こらないという認識だったら怖くてしかたがない。
aeon★市内の中で交通処理できるかで分析している。その道路ができるまでは大渋滞という説明はしていない。調査もしながら解決策を探っている。
−−イオン出店による渋滞が原因で救急車やパトカーが来なくなってしまうのでは?イオンは大丈夫だというが、答えがまともにかえってこない。市はイオンがやるから大丈夫だというだけ。誰が責任をとるのか。


教育や健康不安、環境影響評価書について
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aeon★今後スケジュールに沿って、環境影響評価書案を提出するのが次のステップ。現状どういう影響がでるかについては、今の段階では申し上げられない。

−−(環境影響評価書案提出は)どうして遅くなっているのか?
aeon★夏頃という事で話してきたが、手続きを調整している。現状は遅れている。次のステップがいつになるのかはわからない。当初の予定よりも遅れている。多岐に渡る調査をしなければないないので、計画通りに進んでいくというのはなかなか難しい。

−−小学校の前に出店する事は本当にわかっていますよね?
aeon★重々存じています。学校や住宅とどう共存していくかが更に大事になっていく。小学校が近いという点をマイナスではなく、プラスにするような方法がないかと検討中。

−−みなさんは現地には行かれていますか? 計画予定地に本当に立たれていますか?
aeon★当然行っています。本社の者以外は行っています。

−−道路を挟んで第5小、1キロ以内に南町小、保育園が2つ、特別養護老人ホームがあるというのはご存じですね? それがわかっていながらの出店計画ですか?
aeon★そうです。

−−道路を挟んで学校があるという状況でイオンが出店している例はあるのですか?説明会では「ない」と聞いているが。
aeon★ああそうなんですか。

−−学校の正面、道路は6m幅もない。そこに大きなイオンがくる。休日には数万台の車が来る。住宅地の真ん中に突然。喘息、大気汚染については年々悪化している。子どもの健康に不安を感じるような出店は考えてもらわないといけない。
aeon★そこは見解の相違で、心配されている方々もいれば、応援頂く方々もいる。心配な項目については説明責任は確かにある。きちんと説明できるような調査も含めてやっていく。


地域との共生について
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aeon★イオンは専門店をたくさん入れていく。イオンの直営の部分もあるが、多数の専門店もある。その中で互いに力を発揮しあって、魅力ある施設につくっていく。地域のみなさんに貢献していくという考えを持っている。

−−武蔵村山市にできた系列の「ダイアモンドシティ」では、180の専門店の内「3分の1は地元からの出店だ」と市は言っていたが、実際には4店だった。イオンの基準に合わなかったといって断られたと聞く。
aeon★「基準」は金額なのか、いろんな状況の中でのことなので、わからない。目標としては3割ぐらいは地元の方に出店していただくこととしている。

−−シャッター通りが増えたとか、商店の閉鎖が増えたとかいままでイオン独自の調査があるのか?イオン出店後の小売店への影響を調べているのか?
aeon★商売は競争なので、全然つかんでないわけではないが、単純にイオンの出店だけではなく、たくさんの要素がからんでいる。

−−体力が落ちている商店においてはちょっとした影響が大きく響き、閉店になることは十分考えられる。
aeon★イオンの出店が全く影響していないとは言わない。


現地を見てほしい
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−−開店予定は来年2007年4月だったが環境影響調査を考えると4月開店はもう言えない。
aeon★現実は工事期間もあるので難しい。軽率にいつ頃とは言えない。

ーー「環境アセス」が出て、いろいろ手続きがあって、それが終わらないと、用途地域の変更は行えない。都市計画審議会にかけないといけない。ご存じですよね。
aeon★その調整をしている。

−−現場を見て下さい。現状を把握して下さい。道路・文教・環境の全部について立地できる条件があるかどうかを見ていただきたい。出店を見直すことも検討してほしい。東京都も現地を見に来ると言っている。(本社の責任者も)現地に来て、見て下さい。まれなケースなので、ぜひ見ていただきたい。
aeon★(本社開発企画本部開発計画部長)わかりました。現地を見て考えたい。
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