全国障害者問題研究会
第３８回全国大会(長野)
２１００名の参加ありがとうございました


○長野大会の様子へ

■大会テーマ 守ろう 平和憲法、語ろう 人権・発達保障−豊かな文化・いきいき人生を地域から− ■とき ２００４年８月６日（金）、７日（土）、 ８日（日） ■会場　　８月６日　開会全体会・記念講演・文化行事　長野県県民文化会館 　　　　　　　８月７日、８日　分科会　特別分科会　長野県勤労者福祉センター 長野西高校、長野商業高校 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　長野県教育会館、信濃教育会館、信州大学教育学部 　　８月７日、８日　基礎講座　長野県勤労者福祉センター　８月８日 閉会全体会 ホテル国際21 ■第38回全国大会基調報告　 ■大会アピール　国民のみなさんへ 　守ろう平和憲法、語ろう人権・発達保障〜豊かな文化・いきいき人生を地域から〜 　「ヒロシマの日」の８月６日から３日間、このテーマのもとに私たちは第38回全国大会を長野市で開催しました。大会には北海道から沖縄まで、全国各地から２１００人がつどいました。 　御柱の木遣りで大会ははじまりました。記念講演の安曇野ちひろ美術館館長・松本猛さんは、母であり同じ志をもついわさきちひろさんの作品を映しながら、心の目で見、感じることの大切さについて語りました。ベトナム戦争を描いた「戦火の中の子どもたち」に込めたちひろさんの思いに、私たちはイラク戦争への怒りを重ね、同時に、絵本という文化の力の大きさを教えられました。文化行事の劇団「飛行船」によるミュージカル、和太鼓ちんどんの演奏は、みずから表現することのすばらしさを会場のすみずみに伝えました。参加者からは｢心の底からゆさぶられる感動をおぼえた｣という感想がよせられました。 　また、閉会全体会では、松本サリン事件被害者の河野義行さんが「家族を支えた妻」と題して特別報告をしました。 　分科会では、１３０本をこえるレポートが報告され、それらにもとづいて深く討論しました。私たちはそこからたくさんのことを学びました。 　たとえば、事実から出発すること――「特別支援教育」は教育条件は十分に整ったといいます。しかし、子どもの発達を保障するために、「私の地域に養護学校や障害児学級をつくってほしい」という声が、いま、各地でわきあがっています。実態調査活動が取り組まれたり、障害児教育へのねがいや思いをたばねる取り組みもすすんでいます。学校や学級が新しくできることによってこそ、子どもにふさわしい教育の場を選ぶ条件が整うのです。 　たとえば、手をつなぐこと――乳幼児健診のスタッフと保育や教育にかかわる教職員、行政の窓口と作業所や施設の職員が、それぞれの専門性を生かしながら協同する場をつくりだすなかで、発達保障をめざす新しいつながりの輪が広がっています。行き場のない毎日を強いられることによって、発達保障の機会を奪われることのないよう、力を合わせていくことが大切です。 　たとえば、要求し提案すること――支援費制度がはじまって１年あまり。福祉に対する公的な責任は後退の一途をたどっています。しかし、私たちは討論の中で、地域や施設で人間としてあたりまえに暮らすために制度の改善をもとめ、自治体にあらたなサービスをつくりだした経験をおおいに交流しました。 　戦争と障害者のしあわせは絶対に両立しません。私たちは、「戦争のできる国づくり・人づくり」をするための憲法･教育基本法の改悪に反対し、平和を守る決意をあらたしました。 　｢戦争は障害発生の最大の原因」と指摘した国際障害者年からつづけられた努力によって、いま国連では、障害者の権利条約実現にむけた取り組みが急ピッチですすんでいます。日本における発達保障をめざす研究運動が、世界的な人権保障の流れをいっそう促進するものであることに確信をもち、私たちは国民のみなさんとともに手をつないで歩んでいきたいと思います。ともにがんばりましょう。 　２００４年８月８日　　　全国障害者問題研究会第38回全国大会 ■後援　長野県／長野県教育委員会／信濃教育会／長野市／長野市教育委員会／長野県社会福祉協議会／長野市社会福祉協議会／信濃毎日新聞社／朝日新聞長野支局／読売新聞長野支局／毎日新聞長野支局／産経新聞長野支局／中日新聞長野支局／長野市民新聞社／ＳＢＣ信越放送／ＮＢＳ長野放送／テレビ信州／長野朝日放送／ＮＨＫ長野放送局　 ■協賛　日本障害者協議会／障害者の生活と権利を守る全国連絡協議会／きょうされん／全日本手をつなぐ育成会／全日本ろうあ連盟／全国障害者とともに歩む兄弟姉妹の会／全国心臓病の子どもを守る会／全国肢体障害者団体連絡協議会／全国手話通訳問題研究会／全日本視覚障害者協議会／日本てんかん協会／ひかり協会／日本知的障害者福祉協会／人間発達研究所　他 ■主催 　 　　全国障害者問題研究会 　　　　東京都新宿区西早稲田2-15-10　西早稲田関口ビル4階　 〒１６９−００５１ 　　　　　　TEL 03-5285-2601 　 　 FAX 03-5285-2603 　　全障研長野大会準備委員会
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