2003年3月20日、イラク戦争反対の国際世論に反して、アメリカは爆撃を開始し、国連憲章や国際法を踏みにじる戦争に突入しました。わが国の小泉内閣は、このアメリカに無批判に追随し、いち早くこの戦争を支持しました。 障害者の人権を守り、平和を希求する私たちは、アメリカ政府に対して、この道理なき戦争の即時中止を強く要求します。また、日本国政府に対して、全世界の人びとが「平和のうちに生存する権利」を宣言した日本国憲法に基づき、ただちにイラクへの攻撃を止めるようアメリカ政府に求め、戦争中止を世界の国々によびかける先頭に立つことを強く要請します。 障害発生の最大の原因は戦争による暴力です。日本は、戦争とヒロシマ、ナガサキを二度と繰り返さない決意から憲法第9条を定めました。国際障害者年は世界平和の強化を求めてとりくまれました。戦争と障害者のしあわせは絶対に両立しません。 私たちはこのような立場から、9.11の同時多発テロがおきたときには「法と理性による平和的解決」を求め声明を発表し、昨年5月には、障害者は平和でなければ生きられないと、有事法制に反対を表明してきました。 平和と民主主義を求めるすべての国民、そして全世界の人たちとともに、イラク戦争に断固として反対し、戦争の即時中止を求めます。 2003年3月21日 全国障害者問題研究会常任全国委員会 |
■関連する声明など
・日本障害者協議会(JD)理事会声明 3.11
・障害者の生活と権利を守る全国連絡協議会(障全協)会長談話 3.15
・全国保育団体連絡協議会 緊急アピール 3.18
・全日本視覚障害者協議会(全視協)コメント 3.23
・きょうされん アピール 4.3