自閉症の理解と発達保障
    
  奥住秀之(東京学芸大学)・白石正久(龍谷大学)
  
定価2625円(本体2500円+税) ISBN978-4-88134-095-0 C3036  2012.8.11
  
自閉症の理解と発達保障
<目 次>

○はじめに 奥住秀之

○第1部 自閉症研究のこれまでとこれから 黒田吉孝(滋賀大学)
自閉症理解において留意したいこと/自閉症研究の変遷とその特徴/自閉症の障害理解の視点/自閉症の障害理解の深まりと研究の新
たな展開を期待して

○第2部 自閉症の理解と指導法の課題

第1章 自閉症の心理学理論と発達的理解 木下孝司(神戸大学)
自閉症をめぐる論争の背後にあるもの/自閉症を発達的に理解する/自閉症の心理学的仮説/自閉症の発達研究の課題

第2章 自閉症児者の「問題行動」と内面理解 別府哲(岐阜大学)
「問題行動」は「誰にとって」の「問題行動」なのか/「問題行動」は発達要求のあらわれ/子どもに尋ねる/内面理解と発達的理解
/内面理解と人間観、教育的呼応の営み

○第3部 自閉症の学齢・学校教育における指導・支援

第1章 自閉症と学校教育の課題  三木裕和(鳥取大学)
自閉症の内面理解/自閉症と教育の原理

第2章 障害児学校の自閉症をめぐる課題と教育実践 妹尾豊広(特別支援学校教員)
自閉症児の教育で大切にしたいこと/特別支援教育時代に問われる自閉症教育/障害に応ずることから障害に配慮することへ

第3章 通常学級の自閉症をめぐる課題と教育実践 奥住秀之(東京学芸大学)
通常学級で学ぶ自閉症児と発達障害/通常学級の自閉症児の示す困難の例/通常学級の自閉症児支援の3つのキーワード/連携の重要
性/通級を利用する自閉症児/発達と機能連関/通級学級での教育をもっと豊かにするために

○第4部 自閉症の乳幼児期・成人期における指導・支援

第1章 乳幼児期の自閉症と保育・療育の課題 小渕隆司(北海道教育大学釧路校)
乳幼児期の自閉症とその基本症状/自閉症児の保育・療育観の変遷と保育・療育の目的/乳幼児期の自閉症の保育・療育実践と今後の
課題/共に子どもを育てる存在としてつながる援助

第2章 青年・成人期自閉症者の発達保障 白石惠理子(滋賀大学)
○○プログラム、△△療法だけが「専門性」ではない/発達保障について/思春期から成人期へ/自分への評価を鋭く感じてしまうか
らこそ/思春期は「問題なく」すぎたけれども/労働を考える/労働を通して、自分の歴史をつくる/なかまのなかで自分らしく/職
員集団として、語り合う

○第5部 自閉症と発達保障をめぐる課題 白石正久(龍谷大学)
発達保障の理念の誕生とふたつの実践/自閉症によって生成する発達障害の仮説/発達保障の実践に求められるもの

○おわりに 白石正久
ご注文は オンライン・カートオンライン・ショップへ     Amazon  セブンネット  

■ もどる