202506「みんなのねがい」 特集=自閉スペクトラム症の理解を深める

「みんなのねがい」2025年6月号

 


表紙のことば> 
 田辺漁港で遊んでいた地元の子供達。カメラを向けると、はにかみながら仲良く並んだ。港の美しい午後の光と、三人の関係性や性格が伺える表情。シャッターを切った瞬間にグッと手応えを感じた。この写真を撮ったのが二十数年前。和歌山を撮り続けた、僕にとっての処女作である「和らぎの道で」のキービジュアルとなった。
 代表作と自分が思えたものは、誰から見ても強く印象に残ると信じている。そういう写真が撮れたときの喜びは半端ないし、それがあるから写真家を続けていける。ミラクルは起こるものだと思うけど、ただそれには数も必要で、それって努力である。そしてその瞬間を「きた」と感じ取れるのが地力なんだと思う。


土佐 和史 とさ かずふみ/写真家。1977年大阪府生まれ。全国各地に出向き、旅ゆく道で出会ったひとや風景を撮り続け作品発表を行っている。2018年に写真集出版レーベルBUFFALO PRESSを立ち上げる。写真集に、「SUNLIGHT MEMORIES」(CITYRATpress)「北関東」「路地裏に咲いた花」(いずれもBUFFALO PRESS)がある


<目次>

特設!「試し読み」のページ6月号(PDF)へ

1 人として 尾崎 望(医師
2 【インタビュー】いま語りたい 心の窓を広げて 宮崎信恵(映画監督)
4 教員のはじめの一歩 小畑耕作(全障研和歌山支部)
6 心に種をまく 安田菜津紀(フォトジャーナリスト)
7 あなたに届けたいこの一冊 吉田真知子
8 この子と歩む 冨田博子
11 進め! 推し活道 藍 涼之介


特集 自閉スペクトラム症の理解を深める


13 親としての私のねがい 戸田紀子
14 社会の主体者として人生を豊かに切り拓く人に 黒川陽司
16 自閉スペクトラム症の職員と職場の関係
18 自閉スペクトラム症の青年・成人たちの仲間 別府 哲(岐阜大学)
20 さらに学びを深めるために  全障研出版部書籍紹介
21 自閉症を「不安」という視点で理解する 三木裕和(立命館大学)


24 私ときょうだい 小室 径
26 子どものミカタ 岡田徹也
28 ソーシャルワークってなんだろう? 木全和巳(日本福祉大学)
32 シリーズ 18歳 下川和洋
34 暮らしの場は今 村瀬智弘
36 実践にいかす障害と医療 安藤佳珠子(日本福祉大学)
38 ニュースナビ 聴覚障害女児逸失利益裁判 久保陽奈
40 実践の魅力 保木あかね
43 全障研の支部ニュース、紹介します 柴田ますみ
44 みんなのひろば
45 【トピック】親子みらいワーク 報告集の紹介 清時忠吉
46 息子と歩く 千葉桜 洋(写真家)
47 BOOK/編集後記
裏表紙 おいしいひととき 吉田史枝

デザイン・イラスト
うじたなおき、勝倉大和、ちばかおり、永野徹子日本印刷、橋野桃子、へむかか、山内若菜


ご購読希望は出版部オンラインへ


「みんなのねがい」バックナンバーへ

2025年05月10日