202510「みんなのねがい」 特集=ことばと発達

「みんなのねがい」2025年10月号

 


表紙のことば> 
 日本海沿いの鄙びた漁村。夕暮れ時は人影も無く静まり返っている。ぶらぶらと散策してると、ひとりの漁師が声をかけてきた。こんなところでカメラを下げて歩いているのが珍しいのだろうか。
 俺なんか撮っても絵にならんよ、と照れながらも撮影に付き合ってくれる。漁師はずっと穏やかに笑っていた。
 この小さな漁村で彼は今までどんな人生を送ってきたのだろう。
 ひとは顔じゃなく、顔つきが大事だと思っている。そして歩んできた人生がそのひとの顔つきをつくる。
 僕も彼と同じくらいの歳になったとき、こんな笑顔でいれるよう生きていこう。  


土佐 和史 とさ かずふみ/写真家。1977年大阪府生まれ。全国各地に出向き、旅ゆく道で出会ったひとや風景を撮り続け作品発表を行っている。2018年に写真集出版レーベルBUFFALO PRESSを立ち上げる。写真集に、「SUNLIGHT MEMORIES」(CITYRATpress)「北関東」「路地裏に咲いた花」(いずれもBUFFALO PRESS)がある


<目次>

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1 人として 池田倫子(コーダ)
2 【インタビュー】いま語りたい 心の窓を広げて 有原誠治(アニメーション映画監督)
4 教員のはじめの一歩 木澤愛子(全障研滋賀支部)
6 心に種をまく 安田菜津紀(フォトジャーナリスト)
7 あなたに届けたいこの一冊 横内弥生(臨床心理士)
8 この子と歩む 江見敏恵(吹田市)
11 進め! 推し活道 千葉真実(福島)
12 息子と歩く 千葉桜 洋(写真家)


特集 ことばと発達

14 ことばや見通しの力が自分への自信につながっていく 藤村純子(京都・与謝の海支援学校)
16 自閉症の子どもの「ひとりごと」 末長詩織(奈良教育大学付属小学校)
18 「ことばの心配」を入口として、子どもの発達をまるごととらえる 吉田文子(東京・東久留米市児童発達支援センターわかくさ学園発達相談室)
20 話し言葉につながる育ち 松田千都(京都文教短期大学)
24 吃音のある子どもたちの理解と支援 小林宏明(金沢大学)


26 私ときょうだい 安田美咲(東京)
28 子どものミカタ 竹脇真悟(日本福祉大学)
30 ソーシャルワークってなんだろう? 木全和巳(日本福祉大学)
34 シリーズ 18歳 福本直美(東京)
36 暮らしの場は今 富永安理沙(愛知・ゆたか希望の家)
38 実践にいかす障害と医療 土岐篤史(発達臨床研究・研修サポート、精神科医)
40 ニュースナビ 基本合意15年 薗部英夫(障害者自立支援法訴訟の基本合意の完全実現をめざす会世話人)
42 実践の魅力 河口泰孝(京都 小学校)
45 全障研の支部ニュース、紹介します 辻 恭子(愛媛支部)
46 全障研第59回全国大会報告
48 BOOK/編集後記
裏表紙 おいしいひととき 松村理香(埼玉 おにっこハウス)

デザイン・イラスト
うじたなおき、勝倉大和、ちばかおり、永野徹子、日本印刷、橋野桃子、山内若菜


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2025年09月09日